猫にダイエットは向かんなぁ(自嘲)
糖質制限ダイエットなんてもう古い! 流行は「おにぎりダイエット」 冷や飯が糖の吸収を抑えるってホントなの?
長く続いた糖質制限ダイエットブームで、「糖質=炭水化物の塊」として忌避されてきた米飯が一転。「おにぎりダイエット」が話題になりつつある。提唱はJA全農(全国農業協同組合連合会)…と聞けば、米の消費拡大をねらっているだけ?と勘ぐってしまうが、今月、大手スポーツクラブのプログラムにも導入された。低カロリーおにぎりの専門店も登場している。
「ダイエットの肝は、消費カロリーよりも摂取カロリーを抑えること。計算が簡単なおにぎり(一般的なサイズや具で1個約180キロカロリー)を使ったダイエット法は、今に始まったものではありません」
JA全農米穀部の田島裕課長(52)は、念を押した。
すでに、音楽家のつんく♂さんやタレントの眞鍋かをりさんらが、自身のブログなどで成果を発信している。
田島課長は「お米は脂質が少なく、タンパク質、ビタミン、食物繊維、ミネラルがバランス良く含まれた“元祖スーパーフード”。ご飯が冷めると難消化性デンプンが増えて糖が吸収されにくくなり、ダイエットに向くのです」。
昭和37年から減少の一途をたどる米の消費を回復させようと知恵を絞ってきたが、ダイエットキャンペーンは初。専用ホームページを制作し、管理栄養士・柴田真希さん監修のおにぎりレシピや、運動法も載せている。「おにぎり中心の食生活は食費の節約にもなり、いいことずくめですが、これまで振り向いてもらえなかった」
昨年から提携先のスポーツ施設を探していたが、“けんもほろろ”。そんな中、会員40万人のスポーツクラブを全国展開する「ルネサンス」ソフト開発チームの安藤誉課長(46)が、賛同してくれた。
「おにぎりダイエットプログラム」初日、東京都墨田区の「ルネサンス」両国を訪ねると定員11人が満杯だ。
安藤課長は「運動中の一番のエネルギー源は、筋肉に蓄えられた糖質である筋グリコーゲン。よって、筋肉を動かし、脂肪を燃やすためにも、糖質は不可欠です」。その上で、「どこでも買えて、作って持ち歩けるおにぎりは、量と摂取のタイミングをコントロールしやすい」。毎日適量のおにぎりとおかずをバランスよく食べるとともに、マシンで負荷をかけた筋トレ(1回60~90分)を週2回推奨。事前に体験した女性事務職(47)は、身長154センチで62・5キロの体重が1カ月間で4・7キロ減。「おにぎりは太ると思っていたが、お弁当にも便利で、適正な食事量と運動量を守ることができた」
こんにゃく米を配合、1個97キロカロリー~というダイエットおにぎりを販売するのが、東京都千代田区内神田に昨年末開店した「スープおにぎり本舗」だ。女性客が8割。多い日で約400個が売れる。
鯛や鶏のだし、野菜のポタージュなどで炊き込んだ「宇和島産の鯛だし味」(162円)、「北海道産コーンポタージュスープ味」(同)-など24種。1個からでも鯛だしスープを無料サービスし、お茶漬け風でも楽しめる。
「国産食材にこだわり、保存料などは不使用。食物繊維や鉄分、カルシウムが豊富な画期的おにぎり」と、横井裕之代表(52)は胸を張る。フランチャイズの募集も始めた。
2月に、糖質制限ダイエットの提唱者が急逝し、極端な糖質制限に警鐘を鳴らす雑誌記事も目立つ昨今。ダイエットはともかく、国産米を多く食べるようになれば食料自給率も上がり、美しい棚田などの国土保全にもつながる。日本のために、もっとおにぎりを! なんてね。