エースの名をほしいままにしていた頃の吉見にはカープは本当に泣かされた。
2010年から12年まで、3年連続で対広島戦の防御率は1点台だったし、
この間の成績も10勝2敗と吉見はカープを“お得意様”にしていた。
その後は故障が長引いて3年間は対戦が無く、今季も1試合だけでこの時は
5回3失点だった。病み上がりを考慮しても決してKOしたとは言えないし、今回の巨人戦のような
投球が出来るようになったなら、カープにとっては「天敵の復活」ということにもなりかねない。
今季はここまで10勝5敗と勝ち越しているが、これからはそうはいかないだろう。
スポニチアネックス 8月17日(水)7時1分配信
◇セ・リーグ 中日0―2巨人(2016年8月16日 ナゴヤD)
中日・吉見の4年ぶり完投も報われず、6連敗で21年ぶりに借金20の大台に乗った。
先発右腕は4回村田に2ラン被弾したが、9回まで113球で、12年9月4日広島戦以来の完投。打線は昨年6月6日以来437日ぶりに4番に座った森野が猛打賞と奮起するも、無得点。吉見は「(完投も)負けたら一緒。でも、12回まで投げたろうと思っていた。チームを引っ張っていかなきゃと。下を向いてるんじゃなく、前を向いていかなきゃ」と語気を強めた。