まぁ元々走れる選手が多いチームではあったけど、それを意味のあるレベルにまで高めたのは間違いなく
河田コーチの指導だろう。
実際、シーズン前に話を聞いた方からも「今オフの最高の補強は河田さん(コーチ)を獲ったことだ」と話されてた
くらいだったし。ただ、個人的には今年直ぐにここまでの効果が出てくるとは思わなかったけど(^^)。
でも、走塁改革というけれど、それ以外にも新聞が書いていたが1球でも多く投げさす、感じたことを次に伝える
という、当たり前のようで出来てなかったことをやっているのも、今年の好成績に繋がっていると思う。
猫は以前からカープの野球しか知らない人、決して大成したとは言えない人がずっと引退後も生活保障として
カープで指導者をやることには不満と疑問を抱いていた。
今年は偶々チーム成績が良いから逆に家族的なチーム運営が評価されがちだけど、やはりコーチや監督をするなら
カープに限らず他球団の野球を学んで来た人をもっと登用すべきだし、カープ一筋の人には一度他球団で修行して
もらうくらいのバックアップもすべきだと、河田さんや石井さんを見るたびに思う。
デイリースポーツ 8月16日(火)6時3分配信
強力打線で首位を走る広島の中で、機動力野球が強さを裏付けている。現時点で盗塁数は昨季の79を超えるリーグトップの89。成功率は・617から同・742まで上昇した。併殺打はリーグ最少の65で走塁への意識の高さがうかがえる。緒方監督がシーズン前に掲げたのは「伝統野球の復活」。走塁改革で一気に頂点に駆ける。
カープの野球が変わった。いや、戻ったと言うべきか。指揮官が掲げる「伝統復活」。走攻守の3拍子で魅了した黄金期再び-。首位独走の裏に「走塁改革」がある。今季から広島に復帰し、三塁コーチを務める河田雄祐外野守備走塁コーチが明かす。
「最初はキャンプで、投手のクイックが甘かったりクセがあれば勝負になる…という選手が何人かいるな、と。ポテンシャルの高い人間が、ある程度いた」。俊足の菊池や鈴木、赤松に13年盗塁王の丸。1番の田中が現在、チームトップでリーグ3位タイの19盗塁。チーム盗塁数はすでに昨季79を超える89。成功率は・617から同・742に上昇した。
徹底したのは左対策。週に一度、自ら左投手役になりスタート練習を課した。転機は3月2日、中日とのオープン戦(刈谷)。3つの盗塁死だ。「スタートが悪い時も切っちゃうし、ヤマ勘で走ってる感じがした。監督、ヘッドと協議の上、それをやめさせた」。やみくもに走るのでなく、成功するための技術を求め、教えた
「スタートの掛かりさえよければ、自然と中間走も乗っていく。スライディングにも通じる。3S(スタート、スピード、スライディング)だ。つながっているからこそ、スタートが大事になる」
象徴的な2試合がある。まず6月14日の西武戦(マツダ)だ。左腕の菊池から3盗塁し七回までに2得点。同点の九回2死、菊池が右前打で出塁し二盗。一、二塁となり、赤松の中前打で二走菊池が本塁突入。一度はアウトと判定されたがコリジョン適用で覆り、サヨナラ勝ちを収めた。
さらに今月11日の阪神戦(マツダ)。先発の藤浪に対しては、今季それまで3度対戦して2度土を付け、試合は3戦全勝。足攻に苦しむ藤浪は、4度目の対決でセットポジションの構えを変えるなど対策を練ってきた。
七回。1点差に迫りなお一、三塁で、ベンチは代走赤松を一塁走者に送る。スペシャリストは初球、楽々二盗を成功させた。「あの場面だけクイックが遅かった」と赤松。相手は前進守備を敷いたが、1死後、一塁ゴメスの本塁悪送球で逆転。あの二盗がなければ…結果は違ったかもしれない。河田コーチが明かす。
「気にしていたのか、藤浪もセットを変えてきた。あの場面、一発でスタートを切ってくれた。試合展開の中で非常に大きかった」
藤浪からすれば、今季広島に決められた盗塁はセ5球団で最も多い8。阻止率・111もワーストと、一番やっかいな相手だ。
三塁コーチとして、根底にあるのは「伊原さん(春樹、元西武監督)の教え」。同氏は西武コーチ時代、積極走塁を掲げて87年、巨人との日本シリーズでは「伝説の走塁」で話題になった。
河田コーチは選手、コーチとして“伊原の考え”を吸収した。「重圧がかかった中でスタートを切れないようでは話にならない。そのためにやってきた」。残り33試合。1球、1勝の重みは増す。復活した広島の伝統野球。25年ぶりの頂点まで一気に走る、走る。