過去をひも解いてもなかなか点を取れなかった若松が相手だったし、勝てる可能性は
低いと思っていたのは確か。
それに初回、先制されてなおも無死満塁からあんなムシの良い展開が起きるなんて一体誰が想像できたか?
希望、一縷の望みとして「そうなって欲しい」と思うことはあっても、現実にはなかなか起きることじゃないと思う
のが普通なのに、その奇跡が起きたからねぇ…
まして、奇跡は1失点だけでなくその裏の逆転まで続いていたからなおも驚く。
1失点で済んだ祐輔と、逆転を許した若松のわずかの差が試合を決めたかなと思う。
それに、こう着状態に陥った中盤、どちらが先に点を取るかという展開の中で出たエルの一発がね…
やはり1点差のままで勝利の方程式を投入するのと、複数点差で投入するのとでは当事者の意識も随分違うし、
それが結果として2人の2イニング完封に繋がったんじゃないかな。
安定感という意味では勝利の方程式の2人も決して万全ではないが、願わくば、あの2人以外の中継ぎ陣も
これから登板すれば失点0で行って欲しいものだが…
あ、そうそう。
夕べの試合を以て「カープは苦手の若松を打った」と喜んではいけない。
実際、8回で3失点なら先発としては及第点の投球だし、ヒットにしても9本止まり。
打ったやっつけたカモにしたというのは、これから何試合もKOして初めて言える台詞で、夕べは祐輔が投げ勝っただけ。
まだまだ、カープが若松を攻略した、苦手意識を払拭したとは言えないよ。
ベースボールキング 4月12日(火)21時20分配信
○ 広島 3 - 1 中日 ●
<4回戦・呉>
投打が噛み合った広島が3連勝。巨人が敗れたため、今季初めて首位に並んだ。
先発の野村は立ち上がり不安定。四球と連打いきなり無死満塁のピンチを招くと、4番ビシエドにも右前適時打を許し、あっさりと先制点を許した。
それでも5番ナニータを空振り三振に仕留めると、6番藤井は注文通りの三ゴロ併殺。初回を何とか最少失点で切り抜けると、2回以降は安定感を取り戻した。
打線は1回裏、すかさず野村を援護。1番田中の左安を口火に一死一、二塁の好機を作ると、4番ルナが5試合連続打点となる適時打を放ち同点。さらに5番エルドレッドも左前適時打で続き、あっさりと逆転に成功した。
1点リードの6回には、エルドレッドが2号ソロを放ち3-1。この日も頼りになる助っ人が、揃って打線を牽引した。
野村は2回以降立ち直り、7回1失点で今季2勝目(1敗)。8回からはジャクソン、中崎と繋ぎ、最後を締めた中崎は、リーグ単独トップとなる5セーブ目(1敗)を手にした。
中日は初回、1点を先制しなおも無死満塁としたが、ナニータ、藤井が倒れ野村を攻めきれず。先発の若松は8回3失点と粘ったが、打線の援護がなく今季初黒星(2勝)を喫した。