それを補って余りある、愛すべきキャラクターがね、良いんだよね。
実際、成績だけなら毎年のように怪我や不振で2軍落ちしていた時期が長いし、
戦力になるかどうか助っ人しての評価は及第点の範疇の真ん中かやや下くらいだよ。
むしろ、ライトルやギャレット、ロペスらの方がトータルで見れば成績も活躍期間も
含めて遥かに優良レベルと言えるでしょう。
でも、一生懸命日本の野球に慣れようとする姿勢に加え、そしてこれが一番大きいと思うけど、
当時のカープの戦力に大砲が居なかったことがある。
だからケンジロウは一縷の望みを賭けて残そうとした。
次に来るのがエル並みもしくはそれ以上という保証も無かったのだから。
そういう意味では環境、状況に恵まれていた、運が良かったとも言えるが、それに甘えず
精進したことが素晴らしい。
今年は後半、バディスタが台頭してきた。
ポジションが被りやすい立場だし、年齢は向こうの方が10も若い。
自身の年齢も考えると気持ちは複雑なところはあると思うが、是非とも最後まで広島に留まり、
引退後も広島で第2の人生を過ごして欲しい気持だ…家族も同様に。
10/14(土) 10:00配信
快音が響き渡る室内練習場でひときわ大きな声を出してバットを振る選手を見つけた。チーム1の巨漢でナインから『カントリー』と呼ばれる男、広島のブラッド・エルドレッドだ。
リーグ連覇を成し遂げ、CSファイナルステージに向けたカープの練習を、取材することになり、強さの秘密を探ろうと広島に向かった。
午後1時から始まる全体練習はキャンプさながらの猛特訓。野手は若手もベテランも無心にバットを振り抜く。それぞれが声を出して鼓舞し、活気に満ちあふれた練習に驚かされた。
中でも助っ人のエルドレッドが目立っていた。大粒の汗をかきながら時折、若手選手に声をかけたりジョークを飛ばして場を和ませる。しかしバットを握れば自慢の長い金髪一つに束ねた“サムライスタイル”で集中力を高め、ノックでは横っ飛びで1球への執着心を見せる。彼の姿に他の選手からは喝采が起こるほどだ。大きな体を揺らし練習に没頭する彼の気迫がこちらまで伝わってくるようだ。
練習のための練習ではなく、1球の大切さをかみしめるようにバットを振り、ボールを追う姿が印象的だった。悲願の日本一へ向け、一丸となったカープの強さを垣間見た。