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Channel: 灰皿猫の日々是放言暴言ブログ~難癖・厭味が怖くてブログが書けるか!!~
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そうなんよねぇ…まだこの時はシンプルだったんだわ、宮崎アニメって

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広島ブログ



ナウシカから妙にメッセージ色が強くなった感は確かにある。
まぁ猫はその後の「紅の豚」が一番好きだが、この作品は随所にルパンシリーズらしい笑えるネタや
台詞があるので捨て難い部分がある。
実際、ルパンシリーズで見ても、カリオストロ以降の劇場用新作というのは総じてスケールがデカいと
言えば聞こえは良いが、荒唐無稽さが強調されてしまい、ルパン達が主役なのに裏のテーマに振り
回されてしまってる部分があるからつまらないんよね。
劇場用は第一作のマモーとこのカリオストロ、テレビシリーズはファーストとセカンドまでだったね…
セカンド自体、当たり外れも多かったが。








クラリス! 銭形とっつぁん“奴はとんでもないものを盗んで…” 宮崎駿の原点 「ルパン三世 カリオストロの城」(昭和54年)

 国民的人気のアニメ「ルパン三世」の30年ぶりとなるテレビ新シリーズが10月から、日本テレビ系列(京阪神などでは読売テレビ)で深夜、放映されており、往年のファンを喜ばせています。

次元や石川五ェ門、峰不二子、銭形警部…おなじみキャラ、豪華な声優で大暴れ
 昭和46(1971)年10月から約5カ月間放映された第1シリーズは日本のアニメ史上、屈指の名作とされ、新シリーズは59年3月から約1年9カ月放映された第3シリーズ以来となるわけですが、この第1シリーズが高く評価されるのには理由があります。
 中盤以降の演出担当が、米アカデミー賞の長編アニメ映画賞受賞作「千と千尋の神隠し」(平成13=2001=年)などを製作したアニメスタジオ「スタジオジブリ」の設立者、宮崎駿氏と高畑勲氏だからです。
 ちなみに今月1日には“アニメ界のアカデミー賞”と呼ばれるアニー賞を主催する国際アニメーション映画協会が高畑氏に、アニメ界への貢献をたたえる功労賞「ウィンザー・マッケイ賞」を授与しました。
 そして宮崎氏の映画監督としての第一歩が、ルパンの第1シリーズの要素を色濃く反映した「ルパン三世 カリオストロの城」(昭和54年)なのです。
 国営カジノから大金を盗み出したルパンと相棒の次元大介ですが、その札束は幻の偽札と呼ばれる「ゴート札」でした。ルパンはゴート札の出どころと疑われる欧州のカリオストロ公国に入るのですが、そこで、ウエディングドレス姿で逃亡を図るこの国の亡き大公の娘クラリスと遭遇し、事態が急変していきます…。
 ルパン、次元、石川五ェ門の3人に銭形警部と峰不二子というおなじみのキャラクターが大暴れする本作。第1シリーズの10話「ニセ札つくりを狙え!」と11話「7番目の橋が落ちる時」の物語をベースに、テレビシリーズのニヒルでアンニュイな雰囲気を抑え、コミカルでスピード感ある作風で最後まで一気に突っ走ります。
 とりわけ終盤、「彼は何も盗んでいません」とルパンをかばうクラリスに銭形警部が言い放つ「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です!」とのせりふに宮崎アニメならではのヒューマニズムを感じます。

 以降、宮崎アニメにはなぜか小難しいイデオロギーが宿るようになるわけですが、娯楽に徹した本作こそ宮崎アニメの最高傑作だと思うのです。(岡田敏一)

 監督・脚本:宮崎駿

 声:ルパン三世(山田康雄)、次元大介(小林清志)、石川五ェ門(井上真樹夫)、銭形警部(納谷悟朗)、峰不二子(増山江威子)

◇◇

 誰もが知っている名作映画を、専門記者が今風に紹介します。


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