昼のビジネスランチでライス抜きだと100円引きになる店があるので、猫がそこで食べる時は
普通にライス抜きを注文する。
ただ、こっちがライス抜きと言っても聞き逃してるのかどうか知らないが、時々ライス付きで来る
ことがあるので、そういう時は意地でもライスは食べないようにしている。
もう、本人が「ライス抜き」で食べるつもりでいたわけだから、それは徹底するよ。
でも、最初から何も言わない時はライス付きを前提で注文しているわけだから、そういう場合は全部食べる。
まぁ、日本人として。「お米の国」の人間として。目の前のライスを無視するのは心苦しい時も多いのだが、
財布の中身や体調も考えるとね、ダイエット云々以前にライス抜きを選択したくもなるのだよ。
週刊SPA! 5月22日(日)9時21分配信
糖質制限ダイエットがブームとなっている影響で、飲食店での“ライス残し”が多発している。自身のダイエットのため、という言い分はわからなくもないが、注文しておきながらもライスを残す客の多さに飲食店の従業員は困惑している。
「最近のダイエットブームの影響なのか、ライスを注文しても当然のように残して帰るお客様が増えています。わたしたちの世代は『米粒を残したら、目が潰れる』と家庭で厳しくしつけられただけに、どうしても簡単にライスを残してしまうお客様には困惑していますね。そのまま残飯にしてしまうのは心が痛むので、最初からライス抜きで注文してほしいです」(40代・男性従業員)
「米粒を残したら、目が潰れる」という言い伝えが日本にあるように、食が豊かでない時代には米は貴重なものだった。しかし、食に不自由しない豊かな時代となった昨今では、こうした“ライス残し”は当たり前のこととして多発している。
昨年10月、全国の20~69歳男女を対象に実施された農林水産省の「国民食生活実態調査」によると、20代男性のおよそ5人に1人が、1か月間コメを食べない食生活をしていることが明らかになった。全体で1か月以内に「ごはん(コメ)を食べる」と回答したのは93.2%だったものの、20代男性では81.6%にとどまったほか、30代も88.5%と9割未満に。20代女性も91.5%で男性と同様に年代別で最も低かったことから、若い世代にとって米は有難いものではなくなりつつある。
◆「ライスなしで」と注文するのは恥ずかしい
なぜ当たり前のようにライスを注文して残してしまうのか? 糖質制限ダイエット中で大手電機メーカー勤務の30代男性は「だって、わざわざ『ライスなしで』って注文するのは、店中に『俺は糖質制限してるぞ』と宣言しているみたいで恥ずかしいじゃないですか。定食なんかを『ライスなしで』と言ったところで、割引してくれない飲食店は多いですからね」とその心理について話す。
過度に「糖質制限」にとらわれることは、精神的負担となってむしろ逆効果なのではという声もある。糖質制限ダイエットを実践する出版社勤務の30代男性は、毎食「糖質抜き」の食事をすることへの精神的ストレスに頭を悩ませる。
「仕事柄どうしても人と会って外食することが多く、そうすると入店できるのはステーキ屋や一部の居酒屋などに限られてしまうので、店を探すだけで疲れてしまいます。喫茶店もパンやケーキばかり。こんなことで時間を浪費したくないし、むしろストレスで体重が減らなくなっているのは気のせいでしょうか…」
糖質制限ダイエットや肉食ブームを受けて、人気の飲食チェーン店にはこうしたニーズに応える工夫もある。大手定食チェーンの「大戸屋」では、さまざまな定食メニューをおかず単品で注文できるほか、豆腐や納豆、野菜などのサイドメニューが豊富ということで、ダイエット挑戦者にはもっぱら評判がいい。
また、都心部を中心に店舗を拡大する「いきなり!ステーキ」では、ランチメニューのライス抜きを100円引きで全店対応するほか、糖質が多い付け合わせのコーンを、ブロッコリーやインゲンに無料で変更できるようにするなど、うまく顧客のニーズを捉える戦略で人気を得ている。
こうしたメニューをうまく活用しつつ、店員を困らせないストレスフリーな食事を選択肢に入れてほしい。 <取材・文/北村篤裕>