「竹島は日本の領土」 松江で国民交流会 韓国見解を論破
産経新聞 2/22(水) 15:01配信
島根県が制定した「竹島の日」の22日、記念式典に先立って「竹島問題を語る国民交流会」が松江市の県民会館で開かれた。韓国・釜山の日本総領事館前への慰安婦像設置をめぐり日本側が駐韓大使を一時帰国させたり、韓国の政治家が竹島に慰安婦像の設置を目指す動きをみせたりするなど、日韓関係が厳しい状況に陥るなかで迎えたこの日。韓国の不法占拠が続く竹島の現状について、地元の住民や団体の代表者らと国会議員や地方議員が、討議を繰り広げた。
島根県議会の「竹島領土権確立議員連盟」(竹島議連)が昨年に続いて開催し、今回で2回目。超党派の国会議員でつくる「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(領土議連)の3人をはじめ、竹島議連の県議や竹島が所属する隠岐の島町の住民ら約130人が参加した。
領土議連会長の新藤義孝元総務相は、昨年8月15日に竹島へ上陸した韓国の国会議員らに送付した公開質問状の内容を、韓国側が自国領とする根拠などを交えて紹介した。
新藤氏は「韓国側が『第二次大戦終了後、竹島は自国領に戻った』と主張する根拠は」など7項目の質問と、「サンフランシスコ平和条約に基づき、日本から分離される韓国領には独島(竹島の韓国名)が含まれる」など質問に対する過去の韓国政府の見解を説明。それらがいずれも歴史的事実や国際法上正しくないことを浮き彫りにした上で、「こちらの主張が『違う』と言うなら、ぜひ一緒に勉強し、話し合おう」と韓国側に呼びかけた。
このあと、グループに分かれて討議。漁師の父親が戦後に1度だけ竹島近海での試験操業に参加したという漁業、佃諭(つくだ・さとる)さん(70)=同県隠岐の島町=は「竹島周辺では潮が速かったこと、大きなアワビやワカメがとれたことなどを父がよく話していた。早く、日本の領土といえる状態になってほしい」と訴えた。
県主催の記念式典は、同日午後1時半から、県民会館で開催。政府は務台俊介内閣府政務官を派遣、政務官の出席は5年連続となる。領土議連や地元選出の国会議員も参加し、溝口善兵衛知事らが竹島の領土権を早期に確立するよう政府に求める