打撃期待はずれ…阪神新外国人キャンベルに“三くだり半”
日刊ゲンダイDIGITAL 2/16(木) 15:00配信
「ホンマに大丈夫かな」
早くも半信半疑の声が出始めている。阪神の新助っ人・キャンベル(29)のことだ。
13日のDeNAとの練習試合に出場を直訴。5番指名打者で2打数無安打に終わった助っ人について、阪神OBはこう言うのだ。
「真面目で一生懸命というのは悪くない。でも、第1打席は見逃し三振。ストライクゾーンを確認したかったのかもしれんけど、積極性が見られなかった。今のところ褒めようにも褒めるところがない。当たれば飛ぶでもないし、確実にミートできるというのもない。引っ張ったらスタンドに持っていく雰囲気もない。甲子園は浜風がある分、右打者は有利なんだけど、地の利も生かせそうにない。だからといって守備が抜群にうまいわけでもないし……」
ライバル球団のスコアラーは「好打者タイプと言うが、バットが下から出る打ち方で、ラインドライブがかかった打球が多い」と指摘。実戦が始まって本領を発揮する助っ人もいるにはいるが、金本監督以下の首脳陣の評価も似たようなものかもしれない。
■ポジションたらい回し
というのも、キャンベルはこれまで、本職の三塁のほか、自ら一塁、二塁の練習を直訴し、14日のシートノックでは首脳陣の指示で左翼守備までやった。すでに4ポジションを守るユーティリティーぶりに周囲は「優等生」と騒いでいるが、ゴメスをクビにしてまで獲得した期待大の助っ人が、ポジションをたらい回しになっているのはいかにも寂しい。首脳陣もレギュラーを確約するまでの可能性を見いだせず、ポジションを決めかねているのが実情なのだ。
「実際、阪神ではキャンベルが機能しないことを想定し、新助っ人の調査を行っているそうです。中距離打者で三塁手のキャンベルはそもそも、金本監督が求める補強ポイントに合致していない。糸井をFAで補強したとはいえ、4番も務めたゴメスを昨オフ解雇したことで、長距離打者は誰一人いなくなった。金本監督がどうしても欲しいのはゴメスの代役となる4番の一塁手なんです」(別の阪神OB)
1月5日の年賀式で四藤球団社長はキャンベルが機能しないことがあれば、動ける準備をすると言っていた。
「金本監督2年目を迎える今季は、積極的な補強をした。恩人である星野さん(現楽天球団副会長)が阪神監督時代、1年目の02年の4位から翌03年に優勝に導いたこともあり、『今回も』と周囲の期待は高まっている。結果が求められる今季、キャンベルに対して日本野球に慣れるための長い猶予を与えている余裕はない。開幕早々、新助っ人がやってくる可能性は十分にある」(前出OB)
最初から長距離砲を取っていればよかったものを、金本監督もさぞ頭が痛いに違いない。