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Channel: 灰皿猫の日々是放言暴言ブログ~難癖・厭味が怖くてブログが書けるか!!~
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箱根駅伝における学生選抜の存在意義よりも

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広島ブログ

  箱根そのもの、箱根で走ること自体をゴールと考えるのが増えている現状を何とかして欲しいよな・・・ 箱根を沸かせた何人かのランナーが社会人に進んで大成してないとか、モチベーションの 低下で退職退部している現状、マラソンにおける日本勢の停滞…良くも悪くも箱根が一因に なっていることを何とかして欲しいなぁ… メディアも箱根を持ち上げ過ぎ。
箱根は人生の通過点に過ぎない、くらいならまだしもさ、箱根が最終目標になってる学生さんが 増えて来てるんじゃないかなぁとね…







<箱根駅伝>東大ランナーは補欠?問われる学生選抜の存在意義

THE PAGE 12/20(火) 5:00配信

 正月の箱根駅伝に今回も「関東学生連合チーム」が参戦する。しかし、その“存在意義”はあるのだろうか? 今回はチームの指揮を執る中大・藤原正和監督が新たな選考方針を打ち出したこともあり、注目を集めていた東大生ランナーのメンバー漏れが濃厚。関東学生連合への賛否両論がうずまいている。

 いわゆる「学連選抜」は予選会(敗退校)で個人成績が優秀な選手で構成されるチームで、第79回大会(2003年)から出場してきた。当初は関東学生連盟の名称で、オープン参加だった。出走は1校1名に限定されていたが、第81回大会から1校2名までが出走できるようになり、第83~89回大会までは正式参加が認められた。第80回大会(記念大会で日本学生連盟として参加)で5区の鐘ヶ江幸治(筑波大)が区間賞をさらい、最優秀選手に贈られる金栗四三杯を獲得。第84回大会(2008年)では青学大・原晋監督のもとで、総合4位に食い込むドラマを見せている。
 
 しかし、近年はさほど話題を提供することもできず、淡々と出場を重ねている印象が強い。第90回大会は記念大会ということもあり、チームが結成されることなく、一時は消滅する噂もあったが、翌大会に復活して現在に至っている。

 当初の目的は、「本戦での経験をチームに持ち帰って、自校の出場につなげてほしい」という願いが込められていた。チーム結成後の数年間は、確かに存在意義は小さくなかった。異なる大学の選手がタスキをつなげるのは新鮮で、エース級ランナーの出場は魅力的だったからだ。そして、明大、城西大、青学大、上武大など後に箱根常連校となる大学も、まずは学連選抜で箱根を経験したという事実もある。

 ただし、出場するのは実力上位の4年生が多く、過去13大会で4年生(大学院生1名を含む)の出走は58名。全体の約45%を占めている。箱根を経験しても、それをほとんど生かせることなく卒業しているのだ。出場する大学もマンネリ化してきて、梶原有高(松蔭大)のように4年連続で出場した選手もいる。

 また学連選抜で出場する選手のモチベーションも全体的には下降気味で、なかには出場を辞退する選手も出てきたのだ。ランナーたちの熱量は成績にも表れている。第85回大会(2009年)の総合9位を最後にシード圏内でのフィニッシュは一度もなく、16~19位に低迷することが多くなった。

 ある主要区間を走った4年生ランナーが区間最下位に沈んだことがあり、その所属チームの監督は、「やっぱり気持ちですよね。苦しくなったときに、踏ん張ることができなかったのは、母校のタスキではなかったからだと思いますよ」という話をしていた。

 すでに自らのチームで箱根を経験して、チームとして箱根を目指したランナーにとって、学連選抜での出場は喜ばしいこととはいえない。予選会で敗退して、チームが新たな目標に向けて動き出すなかで、自分だけが箱根に向かうことはメンタル的にも難しい。合同合宿などで顔を合わせるとはいえ、大学単位で出場する駅伝とは雰囲気がまるで違ってくる。タスキの重みが違うのだ。

 その一方で大きなモチベーションを持つ選手もいる。それは、チームとして本戦出場を狙うことが難しい大学のランナーたちだ。学習院大の選手として二度の箱根出場経験を持つ、公務員ランナー・川内優輝(埼玉県庁)は、学連選抜がとても刺激的な“場所”だったという。同じような境遇の選手たちと親しくなり、ライバル心を抱くことができたからだ。学連選抜で箱根を走るチャンスがなければ、大学時代に大きく成長することはできなかったかもしれない。

 そこに冒頭の東大生ランナーである。近藤秀一は「東大生として箱根を走る!」という野望を掲げて、1浪の末に理科2類に合格。東大の狭き門を突破した。しかし、その夢は大学2年生にして消滅しようとしている。
 前々回から「本大会出場回数が2回を超えないこと」という選考基準が加わり、近藤は前回も11番目の選手として関東学生連合で本戦登録されており、貴重な1回がカウントされている(箱根に出場しなくても、エントリー選手に入ると1回出場とみなされる)。そして、今回は予選会で個人総合58位に入り、10番目の選手として関東学生連合に名前を連ねた。

 従来は予選会上位10人をベースに出走メンバーが決まっていたが、関東学生連合を率いることになった藤原監督は、11月26日の1万m記録挑戦競技会と八王子ロングディスタンス1万mの結果から出場する10人を決定する方針に変更。自己ベストを出す選手が続出して、エントリー上位10人の1万m平均タイムは学連選抜史上最速となる29分05秒34(出場校では10位相当)に上昇するも、近藤はチームで12番目のタイムに終わったのだ。順当なら2大会連続で「補欠」にまわることになる。そして、近藤は、来年2月の東京マラソンに初挑戦することを表明した。

 チームの指揮官である中大・藤原監督は、今回の箱根を「名門復活」に生かそうとしている。選考レースの1万m記録挑戦競技会で中大の堀尾謙介が大幅ベストとなる28分34秒54をマーク。本番では花の2区での起用が有力だ。予選会で屈辱を味わった中大だが、箱根未経験の2年生エースに貴重な経験を積ませて、新時代を切り開いていくつもりでいる。

 正月の箱根駅伝で、オープン参加ながら白色のタスキをつなげる関東学生連合の選手たち。上位でフィニッシュを迎えるか、本戦の経験を次回以降につなげるのか。チームの存在意義を証明するには、確かな“結果”が必要になるだろう。


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