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Channel: 灰皿猫の日々是放言暴言ブログ~難癖・厭味が怖くてブログが書けるか!!~
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カープにまつわる、ちょっとイイ話。こんな“聖地?”でオフ会なんぞやってみたい気も…

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広島ブログ


この練習艦の前でカープファンの集いなんか行われたら、初代館長も感涙モノじゃなかろうかと…
呉の人は基地に話持ちかけても良いような気もするな…部外者からすれば無責任ではあるが。







プロ野球広島優勝に歓喜する自衛艦「やまゆき」 海自随一の熱烈ファン、別名「ライジング・カープ」

  プロ野球の広島東洋カープが、25年ぶりにセ・リーグを制覇した。優勝を決めた9月10日の巨人戦では、熱狂的ファンが敵地・東京ドームを赤く染め尽くしたが、その翌日の11日、東京から遠く離れた海辺で応援歌「それ行けカープ」を熱唱する猛者たちがいた。

 「カープ、カープ、ひろしまー、ひーろしーまカープ!」

 カープの優勝に歓喜したのは、海上自衛隊呉基地(広島県)所属の練習艦「やまゆき」の乗組員。艦橋にはこいのぼりが風にはためき、「必勝」の横断幕も掲げられた。隊員の起床時などに鳴らされる「信号ラッパ」も、この日だけは「それ行けカープ」を盛り上げるためにあった。

 「やまゆき」の乗組員が呉基地の岸壁でカープ優勝を喜んだのは、呉基地を拠点としているからだけではない。

 初代艦長が熱烈なカープファンで、ニックネームを「ライジング・カープ(登り鯉)」と命名したことから、海自内では「広島ファン海自艦」として知られているからだ。自衛艦は初代艦長がニックネームをつける権限を持つが、海自関係者は「ほかにプロ野球チームの名前を冠した自衛艦は思い当たらない」と語る。エンブレムにはもちろん鯉がかたどられている。

 「やまゆき」は「はつゆき」型護衛艦の8番艦として昭和60年に就役した。全長約130メートル、幅13・6メートル、基準排水量約3050トン。「はつゆき」型としては初めて、上部構造物がアルミ合金から鋼製に切り替えられた。長らく機動水上任務群を構成する汎用護衛艦として、日本の海の守りを担ってきたベテラン艦だ。

 ニックネームが「ライジング・カープ」とはいっても、ずっと呉基地に所属していたわけではない。佐世保基地(長崎県)、横須賀基地(神奈川県)を転々とし、再び呉基地に転籍されたのは今年4月27日のことだ。老朽化に伴い、一線で活躍する護衛艦から練習艦に種別変更され、練習艦隊第1練習隊に編入された。

 「やまゆき」が広島県に帰ってきたことが影響したのかどうかは分からないが、カープは四半世紀ぶりのセ・リーグ優勝を果たした。英語で船は女性名詞だが、カープにとって「やまゆき」はまさに勝利の女神とも言える。

 だが、カープは善戦むなしく、日本シリーズで北海道日本ハムファイターズに敗れ、32年ぶりの日本一は逃した。「やまゆき」の神通力もセ・リーグ優勝止まりかと思いきや、必ずしもそうとは言い切れない。日本シリーズ期間中、「やまゆき」は整備点検に入っており、カープが日本シリーズを制してもお祝いできる状況になかったのだ。

 「やまゆき」の進水式が行われたのは昭和59年。古葉竹識監督率いるカープが山本浩二選手や衣笠祥雄選手を擁し、最後に日本一となった年だ。カープが来シーズンのチャンピオン・フラッグを手にするとすれば、再び呉基地に「それ行けカープ」が響き渡るはずだ。


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