まぁ、リーグ戦が終わったばかりということもあるかもしれないが、今季の戦いを見てGKの林を何時までメインに
据えるのかという疑問がある。
実績は充分だし良い選手だとは思うけど、年齢を考えるとそろそろ次が出てきてもおかしくない。
ユースでも各年代別にひとりずつ居るけど、今オフの補強が新加入の松本と昇格のイヨハだけならちょっと不安になる。
そうでなくても主力の高齢化が進む中で、トップチームに居る若い選手はもちろんだが、補強や昇格という形で
20歳前後の新戦力が出てきて欲しいなと。あと川辺や野津田といった復帰組もね。
あ、復帰組といえば、得点王のウタカも来年1月末で期限切れになるハズだが、継続なり完全移籍なりの
手を打ってるんだろうか?気になるなぁ…
SOCCER DIGEST Web 10/30(日) 12:00配信
Jリーグチャンピオンの猛者たちに揉まれて ユース年代において、その存在感は図抜けている。
10月29日、Jユースカップのラウンド・オブ16。小雨が降りしきる御殿場高原で、サンフレッチェ広島ユースは、ヴァンフォーレ甲府U-18と丁々発止の大接戦を演じた。そんななか、ピッチ上の誰よりも冷静に戦況を見定め、仲間を鼓舞し続け、堅固な3バックを統率したのが、リベロのイヨハ理(おさむ)ヘンリーだ。MOM級の働きでチームを1-0の勝利へと導き、試合後は「粘り強さが僕たちの売りなんです」と、笑みを浮かべた。
ユースチームの主将ながら、3年生となった今春以降はほとんどの時間をトップチームで過ごしてきた。いわゆる2種登録選手で、トップの試合出場こそいまだ叶っていないものの、Jリーグチャンピオンの猛者たちに揉まれ、プレーの幅を格段に広げられたという。9月1日にはクラブとプロ契約を締結。今回の甲府戦は久方ぶりのユースチーム合流だったという。
チームを率いる沢田謙太郎監督は、「ずっとトップで練習していたんですけど、ユースに戻ってきてもいっさい手を抜かない。全力で取り組み、自分がすべきことを理解してしっかりやる。彼の良さですね」と称え、U-19日本代表候補の2年生GK大迫敬介は「いやもういるといないとではまるで違うチームになります。守備を引き締めてくれますから」と、全幅の信頼を口にした。
イヨハ本人はいたって謙虚な若者だ。
「今日はなにを置いても指示のところを意識しました。監督にも『これまで以上に声を出していけ』と言われていたし、引っ張っていくぞと。自分たちは粘り強く戦ってこそ勝てるチームだし、それが最近は目に見えてできるようになってきた。今日は苦しみましたけど、いい勝ちだったと思います」
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つイヨハは、1998年6月23日、愛知県江南市で生を受けた。地元のFCフェルボール愛知で中学までプレーし、U-15日本代表にも選出される。そしてステップアップを期し、熱心に勧誘してくれた広島ユースの門を叩くのだ。
入団後はメキメキと頭角を現わし、真骨頂である対人プレーの強さに加え、左足から繰り出す長短のパス精度をも高めていった。
センターバックでも左サイドバックでも一定水準のプレーを保証するイヨハ。本人はこれから、どちらのポジションで大成しようと考えているのか。
「どっちでもやれと言われればやりますけど、いまはトップでもユースでも3バックの中央をやらせてもらってて、これが落ち着いてます。板に付いてきた。ビルドアップのときは右に出ることが多いんで、かなり右足でのキックも意識して練習してきました。この半年くらいでだいぶ精度が上がったんじゃないですかね」
穏やかに紡ぐ言葉の端々から、強い自我と自負が感じられる。つねにプロを意識して生活し、プレーしてきたからだろう。とても18歳とは思えない風格が漂う。
「本当に少しずつなんですけど、トップのレベルにも慣れてきましたし、先輩たちから盗めるところはどんどん盗んでます(笑)。毎週毎週、良くなってる。自分の成長を感じられるんで、すごく充実してます。サポーターにアピール? そうですねぇ。守備では粘り強さだったり、ゴール前での身体を張ったプレー、ヘディングの強さを見てほしい。攻撃面では、ビルドアップの質を高めようと、いまかなり意識して取り組んでるんで、成長を見守ってもらえたら嬉しいです」
遠く離れた広島の地で過ごして、早や2年半が経過した。
「街も人も本当に大好きですよ。で、なによりサッカーに集中できる環境がここにはある。僕みたいにサッカーに打ち込んで成長したい人にとって、サンフレッチェは打ってつけの場所なんです。カープも最近好きになってきましたし(笑)」
育成の名門、広島ユースが送り出す最新傑作。最後は高校生らしい屈託のない笑顔で締めてくれた。