Quantcast
Channel: 灰皿猫の日々是放言暴言ブログ~難癖・厭味が怖くてブログが書けるか!!~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5863

カメの使い道

$
0
0

広島ブログ


  インターネットの動画投稿サイトで、ブラックバスを自分で釣っていろんな料理に挑戦しつつ食べるシリーズを
アップされている方がいらっしゃるけど、ミドリカメでも食べることが可能なんだねぇ…
尤も、部位が少ないので効率が悪いというから厄介な話。
甲羅とか、食に使えない部分の活用方法も並行して編み出せたら、駆除も進むんじゃないかと思ったりする。
肥料とか薬の開発とかに使えないモンかなぁ…そんなに都合よくは行かないかな、やっぱ(^^;)
まぁ安易に捨てる下衆な飼い主連中が一番責任を取るべきなんだろうけど。






「カメを食べる中国人をターゲットに」増えすぎたミドリガメの仰天輸出計画 レトルトカレー化も…固有種保護作戦の成否 

 「ミドリガメ」の名で知られる外来種の「ミシシッピアカミミガメ」。凶暴な上、辺り構わず餌を食い尽くすため、日本固有種の存在が危ぶまれている。そんな事態を打開しようと、ため池の多い兵庫県明石市では家庭で飼えなくなったカメを引き取る相談窓口を設けたり、引き取ったカメを飼育する「専用プール」を作ったりする対策に乗り出しているが、県内ではさらに仰天の動きがあった。「カメは食べて減らそう」。県内の元料理人やNPO法人が、アカミミガメの肉をカレーの具材として活用し始めたのだ。気になる味は「鳥のササミに似ている」とか。専門家からは「カメを食べる習慣がある中国をターゲットに販路開拓を目指しては」との提案も飛び出している。(坂田弘幸)

米国南部の郷土料理をイメージ
 脚の付け根の肉、タマネギ、オクラ、トマトを材料に、オレガノなどの香辛料を使い、やや辛口でスパイシーな味に仕上げた-。香り豊かなカレーの出来上がりだが、普通のものとは「ひと味」違う。使われているのがアカミミガメの肉なのだ。
 レトルトカレーの「赤耳亀のケイジャンカレー」。開発したのは、兵庫県芦屋市の本山尚義さん(50)。カレーはアカミミガメの原産地、米国南部の郷土料理「ガンボ」をイメージしたという。
 約30カ国旅行して各国の料理を学び、今春まで神戸市内で世界の料理を提供する飲食店を営んでいた。今はそれらの料理をレトルトパックにして販売。今年7月、アカミミガメのレトルトカレーを750円(税込み)で発売した。
 奇をてらったものではない。知人からアカミミガメの駆除を聞いたのがきっかけで、数年前から「料理にできないか」と考えていた。
 一方、子供の健全育成などに取り組むNPO法人「ぴ~す」(明石市)も平成26年に、アカミミガメの肉を活用したカレーをイベントで販売。アカミミガメの肉は「鳥のササミに似ている」などと試食した人たちに好評だった。
 「アカミミガメがいなくなることで食材がなくなり、この商品がなくなるのが一番いい」というのは、レトルトカレーを開発した本山さん。「なぜ食べる必要があるのか多くの人に考えてほしい」と訴える。

レンコンが消えた池
 では、なぜカメを食べなければならないのか。
 日本固有種のカメとすみかや餌で競合しているため、このまま増え続けると、固有種が川や池から姿を消しかねない状況にあるというのが一つ。さらに、アカミミガメは雑食性で、水草や水生昆虫などを食べるため農作物にも影響が出る、というのも理由の一つだ。
 神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)は22年、アカミミガメの調査研究を行う施設「亀楽園」を開設。西日本621カ所の川や池で4645匹のカメを捕獲して調査したところ、最も多かったのはアカミミガメで全体の45・2%を占めた。日本固有種のイシガメは10・9%にとどまった。
 一方、カメが増えた兵庫県篠山市の篠山城跡では外堀のハスが見られなくなったといい、徳島県鳴門市では特産のレンコンが食い荒らされるなど各地で被害が発生している。
 兵庫県加古川市のため池「峠池」でも、20年ごろまではレンコンが自生。冬になると住民らが収穫、おせち料理にして食べていた。ところが、近年はアカミミガメにレンコンの芽を食べられてしまい、ほとんど収穫できなくなったという。

カメポストにカメダイヤル
 アカミミガメがここまで猛威を振るうのは、増えすぎた数にも原因がある。
 アカミミガメは1950年代後半に輸入が始まったといわれる。北米原産。目の後方に鮮やかな赤色の帯があり、赤い色の耳のように見えることからこの名前が付いた。国内では「ミドリガメ」の名で、縁日やペット店で安価な値段で売られた。チョコレート菓子の景品になると一躍子供たちの人気者に。ピークの1990年代には年間100万匹が輸入された。
 子供の頃は5~6センチほどの手のひらサイズだが、成長すれば甲羅の長さが30センチ以上にもなる。寿命も30年以上だ。次第に家庭で飼育するのが難しくなり、国内の川や池に捨てられ、繁殖していったのだ。
 増えすぎたため明石市は23年度から、市民からの通報を受けてアカミミガメの駆除を行っている。25年度にカメを引き取る2つの仕組みを整備。飼育できなくなったカメを市民が持ち込む「カメポスト」と、連絡すれば市職員がカメの引き取りで訪問する「カメダイヤル」で、27年度までに291匹が寄せられた。昨年10月、明石クリーンセンター(明石市大久保町)に専用プールを設置し、現在約300匹を飼育している。
 また26年10月には、アカミミガメの悪質な投棄を規制する「あかしの生態系を守る条例」を施行した。飼育者には「指定外来種が逃げ出さないよう適切な施設や設備を用いなければならない」と義務を課し、指定外来種を放つことを禁じた上で、違反者が中止命令などに応じない場合は30万円以下の罰金に処する、と定めた。
 市の担当者は「条例制定後は市内のペットショップでアカミミガメの販売が見られなくなった」と打ち明ける。

中国ではカメをゼリーに
 だが、こうした取り組みを続けても、アカミミガメは池や川からなかなか減らないといい、明石市の担当者は「隣接する自治体との広域的な取り組みも必要だ」と話す。
 アカミミガメをめぐっては、韓国やヨーロッパでは既に輸入が規制されているが、日本では現在も毎年10万匹前後が輸入され続けている。環境省は27年7月、今後の取り組みを考える「アカミミガメ対策推進プロジェクト」を設定した。32年をめどに、アカミミガメを特定外来生物に指定する方向で検討している。
 特定外来生物に指定されると、飼育や輸入が原則禁止となる。現在国内で飼われているとみられるアカミミガメは約180万匹。規制されることになると、これだけの数が野に放たれることになるのだろうか。
 須磨海浜水族園の元園長で、岡山理科大の亀崎直樹教授(60)は「すべてを駆除するのは現実的に難しい。守りたい場所を選別して数を減らすことが必要だろう」と指摘。中国ではゼリーなどにしてカメを食べる風習があるといい、「捕獲したカメを中国に輸出する販路ができれば」と提案している。
 ただ、カメをカレーにしたNPO法人によると、アカミミガメは食べることにできる身が少なく、コストが高いなど課題もあった。「手間がかかり過ぎて実用的ではなかった」と同法人の緒方信也理事長。やはりアカミミガメの駆除は難問のようだ。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5863

Trending Articles