おかげで小銭入れと札・カード入れ(長財布)の2つを持ち歩く羽目になっているが。
「長財布はお金が貯まる」って迷信?FPが考える財布えらび
女子SPA! 5月23日(月)9時21分配信
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。
テレビや雑誌では、たくさんの節約術が紹介されています。私自身も、すぐに試せる節約法をメディアでご紹介することは多いです。しかし、それらの節約方法は本当に「私にとっての正解」と言えるでしょうか。
そうした疑問を解消するために新刊「その節約はキケンです~お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか~」を上梓しました。たとえば「長財布を使え」というのは、“正解”でしょうか?
◆お金を貯めるなら長財布と言われるワケ
「稼ぐ人はなぜ長財布を使うのか?(亀田潤一郎著・サンマーク出版)」というベストセラーがあります。この本が有名になってから、お金に強くなるにはやっぱり「長財布」というイメージが定着したかもしれません。私もこの本を読んで長財布を持ち始めました。
確かに長財布だとお財布を折らずに入れられますし、お札の種類や残高を確認しやすいと感じることもあります。こだわって買ったお財布だと自然とお金の使い方も丁寧になります。自分のお金の使い方を見直すために、お財布を新調するというのは、効果的なきっかけになりそうです。
一方で、裕福な方にお財布を見せていただくと、綺麗な折りたたみ財布が出てくることがあります。また、マネークリップを愛用するお金持ちや、極小サイズになるという変わったお財布を見せてくれるエリートの人にもお目にかかったことがありました。
◆長財布はたとえ話?
こう整理していくと、実は「長財布を持つ」ことが重要なのではなく、お財布にこだわりを持つことが重要なのではないかと考えられます。
最近ではクレジットカードや、電子マネー、新しいタイプのデビットカードやプリペイド方式のカードなど、現金を使わない決済方法も増えてきました。
マネークリップを愛用するお金持ちも、極小サイズのお財布に感動していたエリートの方も、決済スタイルは先進的で、ほとんど現金を使わないと話していました。確かに彼らにとっては長財布よりも今使っているお財布の方が合っているのかも知れません。
◆自分のお金の使い方を見直すきっかけに
つまり、長財布を使うことそのものが重要なのではなく、自分自身のお金の使い方を見つめ直し、それに合ったこだわりのお財布を選ぶ、お財布に関心を寄せるということが「長財布を持つ」という言葉に集約されているのではないでしょうか。
もし、お金を大切にはしているけれど、長財布の使い勝手に慣れなくて…と悩んでいたとしたら、その心配は不要です。自分のお財布をみつめ、これで良いのかな? と関心を寄せていることが既に「長財布を持つ」ことに匹敵しているからです。
自分に合うお財布を大切に使って、快適なマネーライフを送れると良いですね。