その昔、ゴルフをしていた頃、同伴者にバナナを持参してて、前の組がスロープレーでティグラウンドの
横なんかで待ってる時に食べてるのを何度か見たことがある。
漠然と「直ぐにエネルギーに代わるから良いんだよ」的な話をされていたが、なるほど、実際に理に
かなってるわけやね。
まぁ今となってはゴルフから遠ざかってしまった猫だけど、ゴルフに限らず運動する時には持参しようかなぁ…
「運動する時」があれば、だが。
東洋経済オンライン 11月14日(土)6時0分配信
昨今、インターネットやテレビ、あるいは電車内広告などで、健康情報を目にしない日はありません。ただし、科学的根拠に基づいているのかわからないものや、いかにも怪しげなものが少なくないのも事実です。
そこで今日から数回にわたって、そうした巷に流布されている情報や健康法について、科学的根拠にもとづいて検証していきたいと思います。
■ 「運動前にはバナナ」「非常食にはチョコ」の真実
昔から「運動前はバナナを食べるのがいい」とか、「登山のときの非常食はチョコレート」などと言われてきました。「なんとなくそんな気がする」と思われる方が多いかもしれませんが、それが本当なのか、また科学的根拠はあるのか、はっきりご存知の方は少ないのではないでしょうか。
この真相を知るためのカギは、摂取した食べ物が食後どれくらいのスピードで糖分に変わるかを示す「グリセミック指数(GI)」にあります。
グリセミックとはぶどう糖のこと。GIは、ぶどう糖そのものを食べた2時間後に血液中のぶどう糖が上昇した分を100とし、各食品がその何%になるかを示した数値です。つまり数値が高い食品ほど、ぶどう糖を多く含む、かつ、体内で早くぶどう糖になる、ということを意味しています。
ドラッグストアなどで売られているぶどう糖(糖尿病の患者さんが薬を飲んで血糖値が下がりすぎたときに使うもの)がありますが、これを飲んだときのGIが100となります。炭水化物は食べたあと体内ですべてぶどう糖に変わりますが、一方で炭水化物の含有量がゼロの食品は、当然、GIもゼロです。
そして「2時間」という制限がついていますから、すぐに血液中でぶどう糖に変わる消化のよい食品や料理ほど、GIが高くなる傾向があります。
これらの食品を過剰に摂ると、ぶどう糖が使い切れずに長時間血液中に留まることになり、糖尿病や肥満の原因になりやすいとされています。要するに「GIが低い食べ物のほうが体によい」ということ。ゆっくりじわじわとぶどう糖に変わっていくため、血液中にたまりにくいわけですね。
もちろん、病気で胃腸が弱ってしまっているようなときには、消化器官の働きが落ちていますので、消化のよいものを食べたほうがいい場合もあります。ですが、健康な人はGIが低い食品を摂ったほうが、糖尿病や肥満を防ぐ意味では体によいということになりますね。
バナナはGIが51ほどで、果物としては平均的なのですが、ほかの果物にない不思議な特徴を持っています。でんぷん、果糖、ショ糖など、それぞれGIが大きく異なるさまざまな糖分が、食物繊維に包まれるように含まれていて、食べてすぐぶどう糖に変わるもの、じわじわと変わるものなどがバランスよく存在しているのです。
■ チョコレートのGIは?
スポーツ選手が競技の合間にバナナを食べているシーンをよく見かけますが、これは瞬発力と持久力の両方に好影響をもたらす、非常に合理的な食べ方であると言えます。またバナナ以外でも、果物は全般的にGIが低いので、量さえ守れば糖尿病の人が食べても大丈夫です。
ちなみに、そのほかの果物のGIも紹介しておきますと、パイナップルが59、いちごが49、オレンジが43などという具合になっています。
一方チョコレートの場合はどうかというと、GIが40ほどと以外に低め。こういう食品はじわじわとエネルギーに替わりますので、確かに非常食に向いています。これはチョコレートの原料となるカカオ豆に脂質成分が多く、糖分があまり含まれていないこと、一方で食物繊維は豊富に含まれていることなどが理由です。
ただし、市販されている売れ筋のチョコレートには砂糖を大量に加えたものが多く、実際のGIはさまざまであることを付け加えておきましょう。
またGIが高い食品としてあげられるのは、せんべい(91)、ドーナツ(76)、食パン(75)など。おやつ・間食を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
「運動前にはバナナ」「非常食にはチョコ」がいい → 〇